内窓の設置には補助金が出ます
断熱や省エネ、防音や快適性能に効果のある内窓は住まいの省エネ商品に当たる事から、かなり昔から国や地方自治体の補助金があります。
これは内窓を設置して省エネルギー住宅になる事により、CO2温室効果ガスの削減に優れる住まいを増やすべく、国が予算を取っている事業となります。
一番はじめの補助金は、断熱基準レベルと言って、今はまっている窓ガラスを最もベーシックなペアガラスに交換するだけで補助金が出ていました。
これは年々、省エネ基準が変わり、今では内窓を設置して断熱効果の高いガラスを使った場合のみという流れが現在の主流です。
丸正屋では毎年300件以上の申請をさせていただいていて、防音ももちろんの事ですが、省エネルギー住宅の拡大に向けて活動を強化しております。
防音目的の場合、その目的によって変わりますが、状況によっては内窓製品を設置すれば、省エネ目的のガラスでも十分な防音効果がある事から、補助金の利用を推奨しています。
補助金の対象について
内窓の補助金は大きく分けると国と地方自治体に別れていて、補助としていただける金額や割合によって断熱基準が上がったり下がったりします。
基本的には空調をする居室単位が主流で、その一部屋に2箇所あったら2箇所とも内窓を付ける事で、省エネ効果が見込めるというものです。
2023年に行われた補助金の場合には、補助金が内窓という製品に付与されたので、お部屋単位でなくても申請する事ができる事もありました。
今後の流れですが、ガラス交換に比べて、窓が2重になる内窓の設置は省エネ性が高いので、必須工事となっていく傾向にあり、Low-e複層ガラスやそれ以上のグレードが求められると予想されています。
防音性能を重視する場合には、機密性勝負なので内窓プラストが大変需要が高く、組み合わせるガラスとしては防音効果の点から、真空ガラススペーシアなどの共振の少ない防音ガラスが人気が出る事でしょう。
断熱と防音の関係について
お得に内窓リフォームをする場合に、補助金を利用するのが得策ではありますが、内窓を設置する目的の中に防音という要素がある場合には、ただ単純にハイグレードのものを選べば良い訳ではありません。
国の補助金などではAグレードよりもSグレードのように省エネ性の高さによってランク付けがありますが上級なものほど、防音性能も期待できると思われがちですが、製品によってではありますが、全く防音性能と関係がないという事もできます。
補助金を使って防音効果も期待できる内窓を設置するには、第一に内窓の品種になります。これはどのメーカーの内窓を選ぶかという事が大事で、ガラスの組み合わせの事ではありません。
もちろん、断熱性能が高いガラスは高価で補助金も多いのですが、効果が高いのはガラスの断熱性能なので防音効果は全く上がらないものもあります。
防音も期待できる内窓を選ぶのであれば、内窓プラストを選択して真空ガラスや真空合わせガラスなどのタイプを選ぶ事が満足度が高くなるポイントです。
商品選びで注意すべきポイント
ここは断熱防音問わず言える事ですが、戸建て住宅なのかマンションなのかというところはとても重要です。その理由は、戸建てとマンションでは壁の構造や大きさ的に、窓に求められる性能基準が異なるからです。
特にマンションなどのように、コンクリートの壁から空気が通らない建物は、窓に圧力がかかりやすいので、インプラスやプラマードUのようなタイプだと外窓に負けてしまって、窓の内面に結露が出てしまう事もあります。
違う視点では補助金がもらえる高断熱タイプは、熱の反射があるために窓の方位や状況を選んだりするので、熱割れ検討などの知識が必要な事があります。 補助金で内窓となった場合に、どれも同じようで大分違うので、ご自分の家に適切なものを選んでくれる業者に相談してみてください。
見積りの価格よりも施工技術を重視する
戸建てマンション問わず建築全般に言える事なのですが、見積もりは現地を確認したうえで算出する事が必須なのです。例えば、壁紙を張り替えると言っても実際には今の状況の確認が必要ですし、下地の凹凸具合や家具の移動、そして壁の形状などを含めて壁紙屋さんが計算します。
インターネットの正解では、面積当たりの価格が載っていたり、家中全部やった場合のイメージ価格をご紹介しているだけであり、間取りも状況も1件1件全く違うので、メールの問い合わせや電話で聞いただけではあまり分からず、「現地を見せてください」となる訳です。
更に、業者側も2種類いて、お仕事があまり無く広告を出しているところと、いつも繁盛するほど腕前があって広告を出している2通りいて、ここの見極めをキチンとしないと自分が頼みたくなかった人達に、自分の大事な住まいを工事される事になるので、工事後のアフターフォローや、問題といかなくても意見の行き違いが起きた時に、嫌な思いをしたり、上手ではない完成されたものにお付き合いしていく事になります。
窓で言うと、製品は同じリクシルのインプラスであっても、知識や技量によって差があるので、ただ付けるだけというイメージは実際には異なるので、製品以上に「誰に頼むか」を重視した方がいいと、私たち業者側は思っています。
丸正屋は補助金申請の実績が豊富
私たちが内窓工事を取扱いはじめた、約30年前(1990年頃)は補助金などは一才ありませんでした。その頃から内窓の素晴らしさに気づき、自分たちの住まいに設置したりなど、その効果のすばらしさを確信した私たちは、普及に努めてきたのですが、記憶によれば1990年代後半にはじめてNEDOというところから補助金制度が実施され、その当時から丸正屋は申請を行ってきました。
経済産業省や国土交通省、環境省など補助金がどんどん拡大していき、現在に至りますが、その中でこの業界に大きな補助金の衝撃が走ったのは、地方自治体の補助金もはじまった事です。目的は共通して地球温暖化対策であり、今すでにあるストック住宅からのエネルギーの浪費を防ぐ事が目的で、東京都や神奈川県などの補助金により、内窓の普及に勢いが増したのを覚えています。
丸正屋としてはいつもいち早く情報を集め、宣伝広告よりもご相談いただいている一人一人のお客様へご紹介する事で、年間200〜300件以上の申請に携わってきました。 その中で頂ける補助金額と組み合わせるガラスとのノウハウで、コストパフォーマンスも考慮しながら、お住まい毎におすすめの仕様をご提案して補助金だけでない満足をいつも心がけています。
防音内窓と補助金の関係まとめ
内窓を設置する時に、まず補助金を使ってお得に内窓を設置する事を確認する事は何よりも大事な事だと思います。しかし、断熱や防音などの目的がある場合、本来の目的を忘れないようにしないと、ついつい「補助金を得る事」が目的にすり替わってしまい、本来目的にしていた、しっかり防音にも効果がある選択から、最もどれが安く得ができるのかというような、ズレた視点から残念な結果になる方も少なくないのです。
ですから、補助金を検討しつつも目的に見合った内窓と十分な性能を発揮してくれる工事業者を検討する事に力を入れて頂きたいと思います。
製品の違いがよくわかり、施工にもこだわった工事店であれば、きっと補助金の事も熱心に相談にのってくれる理想的な業者だと思います。
内窓の防音を考えた時にヒントになるポイントを集めました