飛行機騒音の防音対策で窓リフォームをしたお客様インタビュー

ガラス修理専門店丸正屋
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飛行機騒音の窓リフォーム

ジェット機の騒音、特殊な窓の構造、寒さ… 内窓プラストを付けて、どの程度解消されたのか?

羽田空港からの新航路のスタートにより、新宿区のひどいジェット機の騒音に悩むK様からのご連絡を受けてから、最終的にご依頼をいただき、工事が完了するまでの一部始終をまとめてみました。

お悩みの内容、ご依頼いただくまでの経緯などが非常に現在お悩みの方の参考になる経緯であったことから、K様のご快諾を得てご紹介いたします。 (取材日:2021年/冬)

インタビュアー クドウトモミ

ライター・アートディレクター。衣食住、特に建築・インテリア・食器・家具・車など「住まいとその周辺」のこと全般が専門分野。

インタビュアー クドウトモミ
飛行機の騒音対策で内窓を設置した室内

100%完璧!と惚れ込んで購入したマイホーム

新宿区北西部の閑静な高級住宅街。中でもひときわ美しく目立つコンクリート打ちっぱなし、デザイン性の非常に高い、3フロア専有メゾネット式の分譲マンションの特等席、一番端に位置するのがK様のご自宅。企業のコンサルタント、大学の講師としてコーチングのお仕事をされているフランシスさん、奥様のアユミさんと3歳になるお子様の三人家族であるK様と丸正屋の出会いは2年前の2019年に遡る。

「私たちは、どうしても住みたかったこの家を素晴らしいご縁で手に入れました。美しい借景、理想的な環境、建物のデザインや使い勝手、どれを取っても私たちにとってはこれ以上はない!完璧なマイホーム!と思いました」

確かに立地や建物の構造、環境のどれを取っても非常に好条件の住宅だ。とても静かな住宅街に屈強なRC住宅。寒さも音も気になるものなどないように思えた。

自宅近くを飛ぶ飛行機

わずか半年後に羽田の新航路がスタート。 予想外の騒音で生活が一変

お悩みについてお聞かせください。

(奥様)
住み始めて半年で羽田の新航路が始まったんです。 真下ではなかったはずなのですが、頻繁に通る想像以上の騒音で私たちの生活は一変してしまいました。

(ご主人)
彼女は高性能な耳栓をしても「うるさい、うるさい」と、毎日うんざりしていました。時には涙することも。私も仕事で在宅していることも多かったけれど、一階でオンライン会議や仕事に集中していると気にならなかったりしたのですが、二階のリビングに居ることが多い彼女は、一度耳についてしまったらもう耐えられなかったようです。100%完璧だった家がそうではなくなってしまったショックは大きかったです。

(丸正屋)
音はそういう性質を持っています。聴覚は人の五感の中でも環境的に感じる感覚意識なので、自分ではそこをコントロールできない。だから難しいのですが、一度嫌だと思った音ほど良く聞こえてしまう。聞こえる嫌な音ほど、注目ならぬ”注耳”してしまうんです。
聞こえるのを心理的に待ってしまう感覚で、この状態はリラックスとはかけ離れた状態。 だから「不快」なんですね。

(奥様)
思い詰めて引っ越しまで考えたのですが、この家には特別な思い入れがあり、とても気に入っていましたし、せっかく手に入れたお家なのに…と何か対策方法がないか、色々調べ始めました。

高性能な耳栓をしてもうんざりするほどの騒音

「内窓は防音に効果がない」という書き込みに絶望しかけたことも

内窓を検討し、丸正屋に出会うまでの経緯を教えてください。

(奥様)
最初は”防音”などのキーワードからスタートし、住宅に音が入ってくるのは窓からの原因が大部分と知りました。うちの窓はペアガラスだから防音機能もそこそこあるのでは?と思ったものの、内窓というものがあり、空港や自衛隊の演習場などが近い住宅など、騒音が気になるエリアで使われていると知り、よく調べてみることに。すると『内窓を付けても騒音には効果がなかった』などのネット上での書き込みもあり、実際はどうなんだろう?と半信半疑というか希望と絶望の淵をさまよっていました。

もっと調べると、施工方法や内窓のメーカー、品質など、一口に内窓と言っても色々あり、それによって評価が分かれているのではないかと思えました。

そうして深掘り検索をしていくうちに、丸正屋さんのホームページに出会いました。知りたいことがとても詳しく書いてあり、一口に内窓と言ってもピンキリで、施工方法も大事だということが丸正屋さんのホームページに書いてあり、やっぱりいい内窓を付ければ変わるのかもと希望が持てました。

丸正屋さんは、内窓の断面を輪切りにして性能比較していたり事務所にテスト施工したりと、研究熱心そうだなぁ~オタクっぽいなーとびっくりしていたら、ご本人自ら「窓マニア」と言っていて、これは絶対間違いないな~!とピンときて、ご連絡してみました。

高い防音効果が期待できる内窓プラスト

入念なヒアリング~内窓プラストをご紹介するまで

中村さん、初めてご訪問された時のお話をお願いします。

(丸正屋)
ご相談いただいた内容からして深刻だなというのはお電話でのやりとりでも感じていました。

訪問して最初に各部屋の間取りを確認した上で、飛行機がどちらから来てどちらへ向かっていく時が特に気になるのか、その音がどちらから聞こえてくるのか、ということを重点的にご確認していきました。

それで、その騒音はこの窓からこの壁にこのように反響して奥様の耳に入っているというようなことや建物内反響音を分析、ご説明しました。

実際に訪問して間取りを確認しながら騒音の反響などをご説明しました

お住まいになっていらっしゃる方の感覚が実は一番正確なんです。

同じ音でも聞こえ方には差がある。聴力の問題ではなく、どんな音をどれくらいうるさく感じているのかというのは、その人にしかわからないことで、何デシベルという数値の問題ではないんですね。

ですから、音が嫌だと思っている方がどんな音をどれくらいうるさく感じていて、嫌だと思っているのか、というのは、良くお話を聞く以外に方法がないんです。

そして、この建物の窓ガラスはペアガラスですので、ギターや太鼓、バイオリンなどのように、ガラスとガラスの空間が楽器のように音を共振、共鳴、増幅させるので、防音性能に関してはシングルガラス以下になってしまうんです。

これらの音を効率よく防音するには、第一に窓の気密性能が高いことが何より重要。

その点から、内窓製品としては私たちの検証通り内窓プラストで中音域~高音域を抑える狙い、また気になっている音の厚みの部分、低音域~中音域はその程度に相応しいガラスをご提案いたしました。

(奥様) うちは窓が多くて、家も購入したばかりだし、予算の関係で一度に全部の窓に付けることが出来なかったんです。なので、一度目の工事では期待するまでの防音効果は得られないかもしれないという中村さんの説明もありましたが、とにかく順番に付けていこうという感じで、特に音が気になるリビングと階段室からお願いしました。

階段と窓が入り組んだり窓が二段になったと複雑な構造をしている間取り

(丸正屋)
この建物は片隣だけあるRC造の戸建て住宅で、造形も凝っていて、外壁も出入りが多く窓も多いんです。しかも窓が二段になっていたり、3つの窓が合体して1つの窓になっていたりと、窓ごとに内窓を取り付けた場合の改善度が違うんです。この違いをうまく利用してこの窓とこの窓にまず施工するのが費用対効果が大きいだろうというような予測を立てて施工していきました。

防音の場合、設置後の体感は付けてみないとわからない部分が存在します。 本当は洋服の試着のように事前に試してから設置すれば良いのですがそんなことは出来ない。 だから、その中でどう伝えるのかというのが一番難しいところではあります。

過度な期待を持たせる説明をしてご期待に添えないということだけは絶対に避けなきゃいけない。確実に間違いのないのは、今お客様が感じている感覚です。

お部屋ごとの感じ方の差や、この向きは聞こえにくい、ここでは強く感じる、音が響く・こもるなどお時間をかけて、お客様の感覚を全て受け取って解析します。

ここまでできれば、設置後のイメージを言葉や表現で伝えて、一歩一歩信頼性の高いお打ち合わせが進んでいきます。

構造が複雑なため防音効果をより高くする方法をじっくり検討

寒いという問題もあった

実際に部分的に付けた時の感じ方はどうでしたか?

(奥様)
はい、それがまったく想像した通りというか、お話通りというか!

一度に全部付けられないから、防音としての効果は聞いていた通り「耳栓をちょっとずらして付けているような感じ」。それでも、ああ和らいだかなとは感じました。

そしてこれも予告通りだったんですが「一カ所付けると付けてないところから入ってくる音が耳に付く」という感じでした。早く残りも付けよう!と思いました。

そして、もう一つ、深刻な騒音問題の陰に隠れていましたが、この家の寒さも問題でした。

「今の標準的なペアガラスサッシだけで暮らしているということは、真冬に外で長袖Tシャツでいるようなもので、内窓はダウンジャケットって感じです」って中村さんがおっしゃっていた通りでした。

真冬のロンドンから戻って来て、なぜ寒いロンドンの家よりうちの方が寒いんだろう? エアコンをマックスで付けても13度より上がらないのはなぜ?と疑問に思っていたのが、内窓を付けて解消されました。

内窓を開けると、外窓が閉まっているのに、冷気がバーッと入ってくる。それで、こんなに効果あるんだ~と実感できました。部分的な施工でも効果が高かったのは断熱の方でしたね。

設置した内窓を開けると冷気が入ってくる

前例のない複雑な窓の構造問題

複雑な構造をしている建物ですが、施工上の苦労があったのでは?

(丸正屋)
このお宅のデザインを崩さないよう、内窓と外窓の窓枠の位置を可能な限り揃えて違和感がないように仕上げました。

ドライウォールに重さのかかる開き窓の段窓を設置する箇所は、雰囲気と質感に妥協せず「無垢タモ材」の窓枠を一緒に選んだり楽しみながら丸正屋のできるベストなご提案をさせていただきました。

また、階段室の窓が私も過去経験したことのないような難しい構造だったので、一瞬どうやって施工しようかと思いましたが、工夫して取り付けることができました。

窓が半分くらい室内壁に隠れているので、斜めの箇所の納まりなどもかなり工夫しました。

(ご主人)
外の窓と揃えて施工してくれたので、とても綺麗でしょう?

機能とデザインを両立した無垢のタモ材の窓枠

そして、2年の間に3回に分けて施工されて、今は全窓に取り付けられたのでしょうか?

(丸正屋)
このような順番で施工していきました。
●一回目 2019年4月 二階リビング複合窓、二階リビング段窓、二階階段部段窓、一階階段部段窓
●二回目 2019年7月 地下寝室らんま付き四枚建て掃き出し窓
●三回目 2021年8月 二階リビング北側大型複合窓、三階階段部段窓、一階階段部段窓その2

キッチンの複合窓と二階リビングのFIX窓はそのままの状態ですね。
キッチンの窓は、アイランドキッチンを外さないと施工できない構造ですし、生活役割上さほど音が気になる場所ではないようです。
またリビングのFXI窓は開閉ができないので隙間がなく、現段階でご満足いただけているのであれば、そこまでしなくても良いかなということで、そのままになっています。

斜めになっている尖った施工箇所もいっぱいでした

そして気になる満足度は…?

現在、飛行機の騒音や寒さの問題についてはどのようにお感じでしょうか?

(奥様)
もう全然!まったく気にならなくなりました。
耳を澄ませるとはるかかなたを飛んでいるという感じで、普通にしていたら聴こえません。 内窓のランク、施工のレベル、すべてにおいてベストを尽くしたという満足感でいっぱいです。

(ご主人)
お隣が電話している声が聞こえていたのも、まったく聞こえなくなりました。
RCの建物が隣接しているので、変に反響していた音が聞こえなくなりましたね。

(奥様)
隣家と言えば、同じ敷地内の方から「内窓やってますよね…うちも検討しているんです。効果どうですか?」と聞かれました。やっぱり同じ環境なので、気にされていらっしゃるんだなぁと…。

(ご主人)
とにかく、妻の精神的な問題、悲しさが解決されたことが本当に嬉しかったです。
部屋の中が暖かくなったこともいいし、この窓は綺麗なデザインでとても部屋の雰囲気が良くなって明るくなったこともうれしかったです。

カーテンがあったところや、お隣が丸見えでずっと閉め切りだったところを曇りガラスにしてもらって明るくなったし、お隣の目が気にならなくなりました。

ロールスクリーンよりこちらの方がすっきりしていてきれいです。安心感、暖かさ、など大満足で、とてもこの窓が好きです。

お隣の音や気になる目線もクリア

結果大満足されたということで、本当に嬉しいです。 どうもありがとうございました!

丸正屋よりあとがき。

中村さんから最後に一言お願いします。

K様、初めてのお問い合わせから長い期間にわたり本当に有難うございました。

ここまでのご満足にたどり着く経緯の中で、内窓プラストの防音性・断熱性がもたらした快適性能は、全てK様がご検討・ご選択された結果です。

私たちは今までの経験を集約して、施工の精度にこだわり、理想的なインテリアにマッチするように最善を尽くしてきました。

お客様とご一緒に作り上げた満足感を感じられることは何よりも喜びを感じますし、K様のお住まいがさらに素晴らしい環境になることで、今後ご家族と過ごす生活・心が豊かなものになりますね。

これからもお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

最後に、私たちがご訪問のたび温かく出迎えてくださり、お仕事中もいつも笑顔でいろいろなお話をしていただいたK様に改めて感謝をお伝え致します。

機能とデザインを両立した無垢のタモ材の窓枠 丸正屋のリフォームローン フリーダイヤル