二重窓で防音は出来ないのですか?
できます!
ただし2重窓にする事で防音効果を得るにはいくつかの条件があります。
条件1
簡易内窓ではなく防音に適した内窓を選ぶ必要があります
条件2
建物が振動してしまうような低音以外の騒音を内窓で防ぎます
条件3
窓の防音には窓を壁と同じ重量にする必要があります
【条件1】 2重窓で防音するには防音に適した内窓を選ぶ
DIYでも設置可能な簡易内窓であるインプラスやプラマードUは、ある一定の閉まるという構造を生み出しますが、音の広がりを抑えるまでの隙間なくぴったりとした構造ではありません。その理由はコストの低さや簡単に取り付けられるというところが重視されているため、精密な構造ではないのです。
一方、防音用内窓である大信工業内窓プラストは窓業界アルミサッシの隙間を埋めるゴムパッキンのメーカーであり、ぴったり閉まる事が重要な北海道で長年普及してきた構造にこだわった製品であります。大信工業内窓プラスト
DIYでも設置可能な簡易内窓と違ってメーカーが取扱業者を選び高性能を維持できるような販売ルートでしか設置する事ができません。 この細部の隙間の違いが耳の敏感な高音の防音性能に大きく関係しています。
音するために内窓をつけたとしても、今付いている外の窓よりも内窓の方が窓としても隙間が小さくならない場合には、空気や音は同じように筒抜けになり圧力損失が小さくならない事から音はあまり小さくなりません。人の耳は高い音に敏感なので、この高い音が消えないと静かになっていないと認識してしまうからです。
【条件2】壁が振動するような低音ではない音は防げます
人の耳は感じ方として高い音から聞く習性があります。
低い音を聞き取ろうとしても高い音と一緒だと聞き分ける事が難しいです。
同じくらいの音量で聞こえる低音は、高音に比べて音の強さが5倍〜20倍くらいの力を持っています。(周波数によって異なります)
つまり低音域の方が同じ音の強さでもそれぐらい消え辛いのです。ここに対策するには次で説明する窓の重さが重要になってきますが、人の耳が敏感な高い音、広がりのある立体的な音を抑える事が静かになるという満足度を得られます。
壁が振動してしまうほどの電車の線路の音やバイクの爆音はマンションを除き、 壁でさえ音エネルギーを1/3程度にしかする事ができません。ですから現状の住まいにおいて対策に限界のある音の種類もあります。 但し、防音用内窓である大信工業内窓プラストなら鮮明な音をこもったモノラルの音に伝え方の立体感を抑えることで、気になりにくい環境へ近づけることができます。
【条件3】 2重窓で防音するには壁と窓を同じ重さにする
防音効果を高めるには音が伝わる窓以外の周囲の素材と窓の防音性能を揃える事です。 一般的に壁は動きませんので開閉できる窓はその時点で壁に劣る事になります。しかし、防音用内窓である大信工業内窓プラストなら究極に壁に近づくようなぴったり閉まる構造があるので枠としての理想的な内窓製品であります。
壁と窓が理論的に一番隙間のない条件が揃ったら、今度は音というエネルギーに対する対策が必要です。 音は波のような振動エネルギーなので、その音を防音するには重量がポイントになります。 重量が重い素材はその音エネルギーを跳ね返し、音エネルギーを吸収する効果があります。 一般的な木造一戸建ての壁は1m×1mあたり29キログラムから33キログラムが標準的です。
この壁の重量に窓を合わせるには内窓のガラスの厚みとして10mm〜12mmの厚みが必要となります。 この時に今ある窓のガラスの重量は内窓との間の空気層があるので、窓としての重量には1/3程度しか見込む事ができません。 このようにお部屋を構成する、それぞれの重量が同じになった時に最大の防音効果が発揮されるのです。
簡易内窓であるインプラスやプラマードUの場合、適合できる単板ガラスの厚みは6.8mmまでです。 (複層ガラスの18mm厚はこの計算式に適合しません) 防音用内窓である大信工業の内窓プラストはメーカー標準で12.8mm厚まで、有限会社丸正屋独自の構成である16.8mm厚までガラスが組み合わせる事ができるので、内窓プラストを使った時にはじめて壁と同等の重量に相当する事が可能なのです。
2重窓で防音をするということは内窓を設置すること
二重窓とは窓という構造自体が2つ付いている事を指します。 新築から2重窓になっているマンションもありますし、専門的な防音室でも2重窓になっている事があります。 また一戸建てマンション問わず様々な目的でもう一つの内窓をつけた時に2重窓になります。
一つの窓だけだと窓の厚みはガラスの厚みしかありません。それは5mm〜20mm程度であり、一般的な住宅の壁の1/10〜1/20しかありません。 そうなると当然、音は伝わりやすく防音の為に内窓を付けて2重窓にされる事が多いと思います。 ですから、防音という事を目的とした2重窓へのリフォームは、しっかりと防音機能を持った大信工業内窓プラストを設置する必要があります。
2重窓でもうるさいと感じるのは簡易内窓だから
ご自宅の窓を2重窓にしたけど外の騒音が思ったように静かにならず、「2重窓にしてもうるさい」と感じる場合は、概ね以下の2通りの理由が考えられます。
1. 防音に適したものではなく簡易内窓を設置しているので隙間が残っている
2. 窓枠や窓本体、ふかし枠の部材が軽く音の振動に共振して音を伝えてしまっている
上記のいずれかに該当している場合は、2重窓を設置した、即ち内窓を設置したとしても、皆様がイメージする満足できるレベルの期待するような防音効果は得られません。最初に紹介した3つの条件を満たす事によってのみ、気になる騒音を防ぐ事ができるのです。
実際に大信工業の内窓プラストを設置して自宅前に通る幹線道路の騒音を改善したお客様に施工後のインタピューをさせていただいたものがあります、しっかりと条件を満たし適切に施工した防音内窓の効果をご理解いただく参考になるかと思いますのでこちらもご一読ください。 内窓プラストリアル体感インタビュー
内窓で防音するためには窓自体の重さと音を伝えない構造、更にそれを発揮することが出来るように適切に設置する事です
防音用内窓である大信工業内窓プラストは、製品が単独あるわけではなくて、内窓プラストが完成する部品や扉、レールなどを持ち込み現地で完成する窓です。よって内窓プラストを求めているのに理想的な内窓プラストとそこに届かない内窓プラストが存在するのです。 内窓プラストは窓という部分をぴったり隙間なくする為の装置のような物とも言える事ができます。
内窓プラストという部材はメーカーから同じように出荷されていますが、このようなバラつきが起きる原因としてあるのは、取り付ける窓枠の誤差や歪み、たわみ、対角線の誤差などです。内窓プラストは窓なので戸車などで多少の調整はできますが、調整をすればするほどぴったり閉まる性能は下がっていきますし、そもそも窓枠に歪みがあるとぴったり閉まる事で音が消える精密さが失われるのです。
よって、理想的な内窓プラストをつけるには、腕前もそうですが取り扱う工事店の知識がそれらの事を十二分に理解している事、その上で精度の高い採寸を行う事、そして理想的な内窓プラストになる取り付け方をする事、これらが揃った時に内窓の防音効果が最大に発揮されます。
窓の重さが重い事で音エネルギーを反射して静かにできると説明しましたが、内窓プラストがぴったりと理想的に設置され閉まっていないと、ガラスの性能が隙間的な要因により発揮されない事があります。 よって窓と壁の防音性能を揃える事は、誰でもできるわけではないのです。
結論
五感の中でも聴覚は脳に近いことからとても敏感な感覚の一つです。ですから簡易的な内窓では気になる音域を十分抑えることは難しいです。
満足できる防音をするには、環境にあうしっかりと条件を満たす内窓を選び、窓枠には誤差があるので設置技術も含めて初めて最高の防音窓が完成します。窓の防音対策は内窓プラストによる二重窓で可能です。