インプラスとプラマードUの価格比較
インプラスとプラマードUの価格を知るには、工務店や窓業者、リフォーム屋さんなどにご相談される事が多いと思います。またはインターネットの内窓のカタログを見て価格を調べたりすると思います。また同時に建設業界では特有のお値引きや割引といったものがあるので、インターネットで調べた瞬間に割引率がドカン!と目を引くように表れたりもします。
実は窓の業界はこの価格を調べるというところにとても注意が必要だという事をご存知でしょうか?なぜなら内窓の枠製品とガラスで構成されており、また組み立てにかかわる経費などもある為、複数の箇所で見積もりを取ったとしても同じ金額がベースとなって算出される訳ではないのです。
その理由はカタログにも書いてありますが、参考価格表などという若干定価とは異なるものである為、設置する窓の誤差の状況やそれに関わる部材の価格などによっても変わる為、家電製品のように、製品単体の価格というものが曖昧です。
インプラスとプラマードUの価格比較を徹底的にしていくと、ズバリ仕入れ値に辿り着きます。カタログ上ではインプラスとプラマードUの完成品、参考価格表は違っていたとしても、構造的にほぼ変わらない仕様である事、組み合わせるガラスは同等である事という点から、価格はほぼ似たり寄ったりになる事でしょう。
建築資材には派閥のような商流があるのでリクシルをメインに扱う工事店ではインプラス、YKKメインの施工店ではプラマードUがおすすめとなるのは、製品の良さを比較して提案しているのではなく、全くと言ってほど同じ製品である為、単純に販売する側の都合でおすすめとなっている事がほとんどです。
インプラスとプラマードUの性能の違い
インプラスとプラマードUの構造上の違い
防音目的や断熱目的でそれらを改善するのに抜群の効果があるのは内窓を付ける事だという風に理解された方が、今内窓を検討していてこのページを見ていただいているかと思います。 その効果を期待する為にホームページやカタログを見たりする事で、その内窓というものがいかに高性能であるのか、いかにぴったり隙間なく閉まるものであるのかというイメージを持つ事でしょう。
インプラスとプラマードUの構造は全くと言って良いほど同じで、カタログに書いてある断熱効果や防音効果を発揮する為に、特別な構造をしているようなイメージを持たれると思いますが、実は上レールも下レールもゆるく浅く跨っているだけであり、誰もが認識している和室の障子よりも構造的には簡単なものなのです。
今、断熱や防音で満足できていない皆様のお住まいの建物の窓は、実はインプラスやプラマードUよりかはぴったりと閉まるという点は優れていると言ったら驚かれませんか?なぜならインプラスやプラマードUはアルミサッシにある水密性能がないのでぴったり閉まるという密閉性は低いのです。
これらの観点からインプラスとプラマードUは全く同等であり、皆様の期待する性能を比べても全く差がないのです。
インプラスとプラマードUに組み合わせるガラスの違い
インプラスもプラマードUもガラスをはめ込むスペース(ガラス溝)は2種類です。SGと呼ばれる単板ガラスと呼ばれる9mm幅、そこへはめられるガラスはグレチャンを組み合わせる事で2mm〜6.8mm厚です。PGと呼ばれる複層ガラス用は18mm幅で、フレームにパッキンが付いているので18mm厚のペアガラスがそのままはめる事ができます。
いろいろなペアガラスがはめられますが、インプラスやプラマードUに設計された重量までとなるので注意が必要です。ガラス自体は各メーカーの標準仕様の他にAGCや日本板硝子、セントラル硝子のものが組み合わせできます。ガラスの組み合わせもインプラスとプラマードUは全く変わりません。
サッシの色の違い
インプラスとプラマードUの色ですが、メーカーに設定されたフレーム色からお選びいただけます。インプラスは6色、プラマードUも6色、ホワイトとグレーの他に木目系の似たような色があるので、この点もほとんど変わりません。
私たち窓のプロが目視にて違いを判別するのだとすると、窓の鍵であるクレセント、またクレセント受け金具、ここしか差がないという程、このふたつの製品は全く一緒の製品と言えます。
基本性能である断熱性や気密性は同じ
インプラスとプラマードUの基本性能についてご説明いたします。
まず断熱性能ですが、2重窓としての性能はLow-e複層ガラスを組み合わせた状態でH-5等級です。これは窓の中心部分の熱還流率(U値)が2.33である性能で、いずれも変わりません。
この性能のほとんどは窓と窓の間に、およそ10cmの空気層がある事によって得られた性能です。インプラスとプラマードU共にこの性能だという点は、空気層によるものなので差がありません。
次に気密性能ですが、ここも断熱性能と同じようにインプラスとプラマードUは変わらずA-4等級です。この気密性能は一定の風が窓に正面から当たっている場合に1時間に2m3以下の空気が出入りするという基準自体がとても低い基準の等級である為にA-4等級というものが性能が良いとは言えないのです。なぜなら戸建て住宅の壁に例えるとほぼゼロだからです。
インプラスとプラマードUの値引率
インプラスとプラマードUを検討する場合に、やはり皆様気になるのはいくらで購入できるのかというところだと思います。今までの私たちの認識では値引率や割引率と呼ばれる部分であったとは思うのですが、実際の世の中ではこのような事が起きているという事を正直に公表します。
1.本当の専門店はすばらしい工事を提供しようとした場合、どこの会社でも金額はほぼ同じになる
2.値引き前の価格設定の条件が異なる事がある(完成品参考価格なのか設計上代なのか、オリジナル価格なのか)
3.値引率が高い会社はその分違うところに乗せている
4. お客様が分かりづらいお見積書の項目で不要な経費がかかっている
5.内窓は精度が命なのに専門性の低い工事がなされている
このようにインプラスやプラマードUの割引率にこだわって検索をしていくと、割引率の大きな会社もあると思いますが、それを掴む分精度の低い工事になってしまったり、割引率が高いのになぜか総額は変わらなかったり、割引率の高さは満足度の低さに結びついているという現象は間違いなく起きています。
例えば、カタログからイメージした通りの40dbの遮音性能が得られていなかったり、なにか仕上がりに違和感を覚えたり、簡易的な取り付けに「これでいいのか?」と疑問に思ったりと私たち窓にこだわる専門店には、このような質問がよせられる事もあるのです。 割引率の数字だけで比較するのではなく、内窓を取り付けた快適な空間にする為に、工事を依頼する会社は慎重に選ぶ事をおすすめします。
結局インプラスとプラマードUのおすすめはどっち?
まずインプラスとプラマードUのどちらがおすすめか?という点は、ほぼ同じ製品なのでおすすめはありません。 インプラスとプラマードUを選ぶのであれば、インプラスとプラマードUを比較するのではなく、施工をお願いする業者を比較して選んでください。インプラス、プラマードUを取り付けて得られる断熱性能と防音性能は実際にどのような体感になるのか、カタログだけでなくキチンと説明してくれる業者に依頼をしないとイメージしたような満足度に至らない事が少なくありません。 カタログはわりとメリットを大きく書いています。
防音性能と断熱性能を求めるなら
窓を内窓などを取り付けて防音性能と断熱性能を求める場合、必ず意識していただきたいのは、あなたの今のお住まいの構造体です。木造なのかコンクリートなのか、音も寒さもそうですが、その建物のほとんどを構成する壁などの性能に比べて、窓が劣っている部分を改善したいと感じているはずです。
内窓をつける事によって防音と断熱を改善する為に最も重要なのは、隙間をなるべく小さくする事です。
快適な住まいは高気密高断熱というように、高気密になってこそ高断熱が発揮される仕組みなので、内窓を取り付けても高気密になっていない状態では、やはり壁などに比べて不足する部分を感じてしまうのです。
ここまでご説明させていただいたようにインプラスやプラマードUは低コストを優先した簡単な製品ですので、窓に残る隙間から伝わるものによって満足度がどのお宅でも高いという訳ではありません。 内窓をつける場合には今付いている窓同等以上にぴったり閉まる性能が欲しい場合に、唯一お勧めしたいのが大信工業内窓プラストです。
私たちは30年以上内窓の工事をしてきた中で、最もぴったり閉まる窓に出会いました。内窓プラストの高気密を実現するには取り付ける今の窓枠に条件がある事もわかったので、窓枠の誤差や歪みを補正しながら内窓プラストの高気密を実現する工事をしています。 インプラスやプラマードUと明らかに違うのは、締め切った時のぴったり感につきます。その状態は壁に一番近い窓となっていて、それを知ってしまうとインプラスやプラマードUをおすすめできないほどです。
最もお得な内窓選びは?
インターネットで内窓を検索していると、インプラスやプラマードUの他に、この内窓プラストやAGCまどまどとかも出てくると思います。まずここで注意していただきたいのが、内窓をどんな目的の為に付けようとされているのかというところです。一言で言うなら内窓をつけて気密性能を高め、断熱効果と防音効果を得たいはずです。しかし検索結果はどうでしょう。
インプラスやプラマードUで検索すると、おもに50%引などの割引率が出てきて、内窓プラストで検索していると、合わせガラス12mmを使った防音性能の満足度の高い話が出てきて、AGCまどまどもインプラスやプラマードUに比べて良い内窓ではないかという検索結果が出てくると思います。
一般的にはこれらをひっくるめて検討してしまうと、一番安価なインプラス、プラマードUと特別な防音性能の高いガラスを組み合わせた内窓プラスト、その中間に位置するイメージのAGCまどまどを同じ土俵で比較している事になって、特色を無視した比較をするところでまるでインプラスやプラマードUが最も優れた内窓であるという解釈になってしまう方が大変多いと思います。
この理解は正しくないというよりも、真逆であるという事をお伝えしたいです。 最もお得な内窓選びとは、今あなたのお住まいの窓に不足している部分を改善してくれる窓です。それはズバリ、窓の気密性能を上げる事です。音の伝わりも窓からの寒さも、実は何が問題かというと、すべて隙間なのです。窓の気密性能を上げる事が住まいの居住空間の気密性能を高め、その居住空間がすべての性能を発揮します。
まずはそれぞれの内窓製品を比較して、どの内窓を選ぶ事が高気密に繋がるのかを優先的に考え、正直申し上げますと、どのガラスを組み合わせるかは二の次で大丈夫です。それくらい内窓は枠で決まると考えてください。
インプラスとプラマードUの比較まとめ
インプラスとプラマードUでどちらを選べばいいか迷ってしまっている時点で、内窓選びにはつまづいてしまっています。なぜなら色以外何も変わらないからです。内窓を付けて改善しようとしている目的を果たすには、気密性能を上げる事なので、両方とも構造から部材まで全く変わりませんから、どちらを選んでも同じ結果になります。
それよりも今の住まいの環境において、インプラスやプラマードUを選ぶという事が適切であるのかという事をきちんと知識を持って説明してくれる業者に相談し、インプラスやプラマードUで十分満足できるかを確認する事をおすすめいたします。
インプラスやプラマードUの基本的な製品コンセプトは簡単、お手軽であるというところですので、内窓を付けて窓性能を向上させる事が、家全体の性能を体感できるリフォームにつながるという事、カタログに書いてある窓の各種性能が防音性能や断熱性能を上げるのではなく、住まい全体の性能を引き立てる為に必要な工事であるいう観点から考えた時に、どの内窓を選ぶべきかはわかってくるはずです。