2011.07.01
“真空ガラス・スペーシア”の入替え工事にご訪問させて頂きました。
スペーシアにも1枚ガラスと同様に”網入り”のタイプがあります。
お使いの窓に”網入り”のガラスが入っている場合、
入替えるスペーシアも”網入り”のスペーシアを使用しなければなりません。
施工例1 マンションでスペーシア網入り透明タイプ
網入りのガラスと網の入っていないガラスは、使用する窓の場所によって変わります。
網入りのガラスというのは”防火ガラス”と言い、万一火災が起きた場合、
ガラスが割れても中の金網が割れたガラスの脱落を防ぐ役割があります。
そのため、消防法で防火地域や準防火地域に定められている場所には、
網が入っている”防火ガラス”を使用しなければなりません。
施工例2 スペーシア防火網入りタイプ
上段はスペーシア透明網入り 下段はスペーシア網入り不透明
マンションの場合、共用廊下側のお部屋の窓には網入りのガラスが入っています。
これは共用廊下が火災の際の避難通路になっているからです。
お客様の中には「網入りのガラスが入っているけれど、網の入ってないスペーシアに入替えたい」
とおっしゃられる方もいますが、消防法で定められていますので、
網入りのガラスが使われている窓には、網入りのスペーシアを使わなければならないのです。
網入りのスペーシアに入替えますと窓は今までよりも重くなります。
その比率は、網入りガラス6.8mmに対し145%増です!
ガラスの重さは全て戸車に乗っかってきてしまいます。
窓の開閉に不具合があるのでしたら、スペーシアの入替えと同時に戸車を新しく交換することも出来ます。
末永いサッシの耐久性を考慮し、同時の戸車交換メンテナンスもオススメですね!
“真空ガラス・スペーシア”、戸車の交換は丸正屋へお任せください。
真空ガラス・スペーシアの入替え工事にご訪問させて頂きました。
高台のマンションにお住まいのお客様のリビングからは見晴らしが良く、
辺りが見渡せる様に大きな窓入っていました。
大きな窓は眺望がいい反面、外気温がお部屋に入ってきやすいため、
冬は外からは冷気が入り、室内からはお部屋の暖まった空気を
外へ逃がしてしまいます。
施工例
間口4200mm 高さ2000mmの非常に大きな窓への施工です
スペーシアは6.2mmからありますが、今回は窓ガラスに求められる耐風圧強度を計算し厚さの厚いタイプのスペーシアを組み合わせました。
・引き戸部 8.2mm 透明タイプ
・FIX窓部 10.2mm 透明タイプ
この設計強度を無視し、安易に薄いスペーシアを施工してしまうと、外部より強い風圧がかかったときに最悪割れてしまう事もあります。
耐風圧計算は非常に重要なのです!
真空ガラス・スペーシアはお部屋の暖まった空気が外へ逃げてしまうのを防ぎ、
お部屋の暖かさを保ってくれます。
そのため、大きな窓には効果絶大!!
断熱性が高く、外からの冷気をお部屋に入れません。
冬の寒さに最も効果的なガラスです。
今年中の工事なら『住宅エコポイント』が付きます。
真空ガラス・スペーシアで冬でも暖かいお部屋にしてみませんか。
2011.04.23
“複層ガラス(ペアガラス)は結露しない!”と思われている方は多いと思います。
それは、どこまで結露しない または 曇らない効果があるのでしょうか。
最近の新築の戸建てには複層ガラスが使用されています。
直近6〜7年は、その採用率もどんどんあがってきていますね。
そのため、販売広告などに『全てのお部屋にペアガラスを採用!!』などと書い
てあるので、窓の結露に効果のある家だと思いがちですが、ペアガラスが入って
いても絶対に結露しない訳ではないのです。
その理由は、複層ガラス(ペアガラス)の断熱性能によります。
簡単にいうならば、少なくとも低放射Low-eガラスの構成を有し、ガラス間の
中空層が10mm以上 この条件がガラスの断熱性能値 熱還流率が2.1W/平米K
となりいわゆる結露がほとんどでない高性能なペアガラスという基準になります。
ご参考ください!
一方、複層ガラス(ペアガラス)には、もう一つの結露があります。
それは、ペアガラスの内部結露です。
普通結露と言うと、ガラスの表面に水滴が付くのが一般的ですが、
内部結露とは、複層ガラスの内部の中空層が曇ったり、結露水がついてしまう事。
これは、二次加工品である複層ガラスの端部の密封接着剤の老朽化により、発生
する現象です
いわゆる 寿命とでもいえばわかりやすいでしょうか。
内部結露例1
このペアガラスは、戸建ての一般居室 築16年の住宅の窓ガラスです。
ガラスの間が結露して乾き、白い跡が残ってしまっています。
この場合、ガラスの交換が必要です。
もちろん、気にしなければそのままもお使いできますが、ガラスの内部のお掃除もできませんしこの症状はどんどんひどくなっていくばかりです。
内部結露例2
よりひどくなってしまった例です。
結露した水滴がどんどん溜まり、水槽のようになってしまいます。
先ほどのとは別件ですが、やはり戸建て住宅で築14年程度。
ペアガラスはガラス製造メーカー製、ガラスの二次加工メーカー製など様々ありますが製造元によってもこの内部結露がしやすい・しにくいと若干の違い=精度の違いはありますね。
ペアガラスと言ってもただの2枚のガラスの間に空気の層を作り、
外気温が直接室内に伝わりにくいようになっています。
この断熱原理は「伝導を防ぐ」事です。
しかし、構造(例えば中空層6mmの場合)断熱性能は1枚ガラスの2倍程度しかないので、一般的なペアガラスでは結露に対して効果のあるガラスとは言えません。
断熱効果が低い=性能が低いという、体感になる事はいなめません。
ペアガラスには用途に合わせた効果を発揮する色々な種類があります。
防犯用のペアガラスや防音用のペアガラス、結露に効果のあるペアガラスもあります。
より結露に効果のあるペアガラスは『エコガラス』と呼ばれる、低放射膜(Low-e膜)を持ったタイプ。
Low-e膜がある事で、「放射熱も防ぐ」効果も断熱作用に付加されます。
断熱性能と遮熱性能の優れたペアガラスとなっています。
サッシメーカーのTOSTEMは単板ガラス用のサッシの一部販売が終了となり、
複層ガラス用のサッシが主になるようです。
そのためこれからもっとペアガラスの需要が増えていくと思います。
従来型のペアガラスより、結露の無い快適な生活には『エコガラス』タイプがおススメです!
ご相談は丸正屋へお任せください。